お店に入ると、ドシッと皆を見守っているかのようなダレスバッグ。
今の時代ローラーの付いたスーツケースや軽いビジネスバッグが主流ではありますが、お客様が一目惚れし(中にはアメリカからのお客様も!)すぐにお持ち帰りしたい、と旅たつ事の多い鞄でもあります。
そんな風に、NORDFELDが始まってからずっと支えてくれている
「NORDFELDのダレスバッグ」がオンラインショップに登場しました。
今回は、革職人を始めた18年前、ダレスバッグを作れるようになるのが目標だったという店主北野が、5年越しにオンラインショップに登場した「NORDFELDのダレスバッグ」ができるまでの、あれやこれやをお話します。
どうぞ、お付き合いくださいませ。
ーダレスバッグってすごく大きな存在かなと思うんですが、、
「うん、そう。
話がだいぶ遡るんだけど、革職人を始めた頃の目標が、まさにダレスバッグを作れるようになること!だった。
工房ではダレスバッグを作れたら一人前、っていうのがあって。
というのも、当時働いていた工房の先輩でダレスバッグを任される人たちは、小物から鞄まで色々なものが作れて、皆からも「こいつになら任せられる」と認められている人たちだったから。そんな風に認められないとダレスバッグ自体を作らせてもらえなかった。
だから、すごく憧れの鞄だったし一つの目標だった。」
ーそんな風に始まったダレスバッグへの道。
裁断チームから製作チームへと移り、小さな小物から徐々に難しい鞄、ランドセルなどを作れるようになりついにダレスバッグを任されるように。
ダレスバッグを前に、工房で一番ベテランの作り手と並んで「ああでもない、こうでもない」と言いながら教わっている姿は、私にとってもとても印象に残っている工房の風景の一つです。
「作ってみてわかったのはダレスバッグは大きな鞄の中でも、特に繊細さがあって、精度がないと作れない鞄なんだな、ということ。
兎に角沢山のダレスバッグを作らせてもらって、少しずつそのことを体で理解していったような感じ。
それで、工房を卒業する一年前くらいに初めて自分でダレスバッグを作った。 その時は、お店のスタッフと話していて"ノートPCが入って出張もできる鞄が欲しい"という声が多いと聞いて、それを反映させて形にしていった
自分でも覚えてないくらい、試作品を作ったなぁ。
その時できた形がNORDFELDのダレスバッグのベースになってるんだ。」
ー前の工房を卒業し、NORDFELDで鞄を作ろうとなった時に絶対に作ると決めていたダレスバッグ。ここからNORDFELDらしいダレスバッグ作りが始まっていきます。
NORDFELDのダレスバッグのはなし2へ続く。
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