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"NORDFELDのダレスバッグ"のはなし2


改めてNORDFELDでダレスバッグを作ろうとした時、店主北野が目指したものとは?

NORDFELDのダレスバッグのはなし2の始まりです!


NORDFELDを始める頃、やっぱりダレスバッグは作りたいな、どんなダレスにしようかな、と考えていた時「そう言えば親父が使っていたボストンバッグが格好良かったよなー」と思い出して。田舎のばあちゃんちに帰省する時、家族の荷物を入れてパンパンに膨れたバッグを玄関にどさっと置く姿が幼いながらに格好良いー!と憧れたのを覚えている。

だから、実はその時の記憶やフォルムを参考にしている。

あと、ダレスバッグと言えばかっちりパキッとしていてスーツをビシッと決めなきゃいけないような鞄というイメージだけど、もっとカジュアルに使えるダレスバッグがあってもいいんじゃないか、とも思っていた。


だからNORDFELDのダレスバッグは、しっかりとした作りの上で丸みや柔らかさ優しさがあるフォルムを目指してる。



取手周りや、開口部の部分はしっかりと丈夫に形をはっきりと出して正統派なダレスバッグの部分を残して

盤面は柔らかく、マチはアールを利かせて。

四隅には補強を入れて

底面には底板を入れて硬さと強度をしっかりと。

硬さと柔らかさ、丈夫さと柔軟さの両方がある作りになっている。


で、この本体の丸みについてもう少し話したいんだけど、、、

一番大きく違うのはこのマチの作り。

普通は蛇腹のマチをしっかりと立たせることが多いんだけど、NORDFELDのダレスバッグは盤面とマチの境界線を作りすぎずにゆるくつながることで柔らかさを表現している。


そして、こう置くと本体がくしゃっとなるのが良いんだ!

これは油分がたっぷり入っていて、しなやかさがあるAmazzoniaの革だからできる表情!!

イメージは、ジブリ映画の”紅の豚”に出てくるポルコが持っている様な鞄。

これは、使い込むほどにくしゃっとしていく!

お客さんが使い込んでくれて、この本体がさらに柔らかくくしゃっとしたフォルムになる。それが、まさにNORDFELDのダレスバッグを考えた時の頭の中のイメージの鞄。


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ビジネスバッグというよりは、旅する鞄というのがしっくりくるNORDFELDのダレスバッグ。使い込んだ時に、よりNORDFELDのダレスバッグらしい佇まいになっていく。


ところで、"ダレスバッグ"という言葉は、日本独自の呼び名なんだとか。

本来は、ドクターズバッグと呼ぶのが正しいらしい。

アメリカのダレス国務長官が1951年に来日した際使用していた鞄が話題となり、そう呼ばれることになったそう。

語源を調べていて、名前が付いてしまうくらい皆が憧れた鞄ってどんななんだろう!?とものすごく気になったので来日した際の写真を探してみた。

確かにそれはとーっても格好良かった。革の鞄にも関わらず好きなステッカーをペタペタと貼り、革がくったりして盤面が少しへこんでいる。もう完全に自分のもの!という佇まい。

鞄そのものも勿論素敵だったのだけれど、兎に角素敵なのはあんな風に自分らしく使い込んでる姿なのかな、と思った。

形やこうであらねばに捉われずに、自由に楽しむ。ずっと連れ添っている雰囲気。


やっぱりNORDFELDのダレスバッグは、ドクターズバッグではなくて”ダレスバッグ”だなーとつくづく思うのでした。



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